年が明けて、もう半月が経ってしまいました。
こうしてまた一年が過ぎていくのでしょうね。
個人的な話ですが、年始のおみくじが「大吉」でした!
2019年はいい年になる予感がします。(単純ですね…^^;)
しばらくリンパ浮腫関連のことを書いていなかったので、
今回書いていきます。
リンパ浮腫患者さんではない方にも、ぜひ読んでいただきたいです。
タイトルでピンときた方もいらっしゃると思いますが、
「肩回し」と「腹式呼吸」はセルフドレナージの時に
一番始めに行う前処置のことです。
前処置を行うことで、患肢に溜まっているリンパ液が
健康なリンパ管に吸収されやすい環境をつくります。
今回はそんな大切な「肩回し」と「腹式呼吸」について
詳しくお話していきます。
♦肩回し♦
リンパ液が最終的に流れ込むのは静脈角です。
静脈角は鎖骨の奥にあり、リンパ管と静脈の合流地点です。
肩回しで鎖骨を動かすことで静脈角を刺激して
リンパ液の吸収を促します。
リンパ液の最終地点の働きを活性化することで
全身のリンパの流れがよくなります。
*肩回しの方法*
・肩を大きく10回動かす
※回す方向は前後どちらでもいいです。
患者さんに指導するときは後ろ回しで統一しています。
<ポイント>
肩甲骨を大きく動かすように意識して肩を回すと、
鎖骨も大きく動きます。
指先を肩の上に軽く乗せるとやりやすいです。
肩回しを行うと血流も良くなるので肩こりの改善にもなります。
♦腹式呼吸♦
左右の脚と消化管から集まったリンパ液は乳び槽へ流れ込みます。
乳び槽はおへその少し上あたりの位置にあります。
腹式呼吸を行うことで乳び槽に圧力がかかり
溜まっていたリンパ液が一気に流れます。
*腹式呼吸の方法*
➀お腹をへこませながら、息を吐ききる
②鼻から息を吸い込み、お腹を膨らませる
③少し息を止め、口からゆっくり息を吐く
②と③を5回ほど繰り返す
<ポイント>
息を吸うときよりも吐く時間を長くします。
吐くときは腹部の筋肉を使い、お腹をしっかりへこませます。
腹式呼吸でお腹を大きく動かすことで内臓が刺激され、
便秘解消にも効果があります。
また、腹部の筋トレにもなるので腰痛予防や
シェイプアップにもなります。
以上です。
「肩回し」と「腹式呼吸」を行う意味を理解していただき、
日々のセルフケアに役立てていただければ、嬉しく思います。
時間がないときは、「肩回し」と「腹式呼吸」だけでもしてみて下さい。
リンパ浮腫患者さんではない方も、むくみや肩こり・腰痛対策に
ぜひ行ってみて下さい。